2024/01/23
ジューンベリーは、その名の通り、6月頃に赤い果実をつける果樹です。
春に咲く白い花、新緑の葉、初夏の小さな宝石のような果実、秋の紅葉と四季折々に楽しむことができます。
果樹とはいっても、どちらかというと雑木として扱うことも多く、葉や枝の雰囲気も、とてもナチュラルで飾り気のなさが魅力の一つです。
和・洋どちらのお庭にも合わせることができ、可愛い庭木としておすすめです。
■ジューンベリーの基本データ
・科/属:バラ科/ザイフリボク属
・冬季落葉小高木
・樹高:5m前後
・開花期:4~5月
・花色:白色
■特徴
ジューンベリーは持て余すほどに大きくはならず、自然樹形が魅力なのでメンテナンスの手間がかかりにくい木と言えます。
和風、洋風、どちらの庭にも馴染みやすいナチュラルな姿をしています。
春の芽吹きの頃に白い5弁花が咲き、花つきがいいので満開時には桜のような雰囲気でとても見応えがあります。
実が熟すのは6月頃。小さな赤い実がたわわにつきます。触れると落ちる頃には完熟となり、生食もできます。
鳥が食べに来ますので、収穫されたい場合は防鳥ネットなどを活用する方が良いかもしれません。
秋には紅葉も見られ、一年を通して楽しめる庭木です。
□メリット
・桜に似た白花を楽しめる。
・食用出来る実や紅葉も楽しめる。
・日差しに強い。
・ケムシの発生が少ない。
□デメリット
・ひこばえの発生が多い。
・収穫しきれなかった実が落下して汚れる。
・野鳥が寄ってくる。
■育て方
ジューンベリーは地植えに向てはいますが、鉢で栽培することも可能です。
半日陰でも生育しますが、日当たりを好み、日当たりが良い場所の方が花や実をたくさんつけます。
水はけ、水持ちの良いやや酸性の土壌を好み、極端に乾燥させないように気を付けましょう。
しっかり根付くまでは、乾いたら水やりが必要です。
寒さ・暑さともに強く、育てやすい木です。
肥料もそれほど必要ではありませんが、鉢植えの場合は株に勢いがないようであれば、緩効性肥料をあげましょう。
ジューンベリーは幹元からひこばえを出す傾向が強く、気が付かない内に太くなっていることがあります。
不要なひこばえは、早いうちに切っておきましょう。ジューンベリーの枝は固いので、大きくなるとハサミで切ることが難しくなります。
病害虫も少ない木ですが、うどん粉病や幼木のうちはまれにテッポウムシの被害に合うことがあります。
発見次第、薬剤を使うなどして対処してあげてください。
目隠しの役割として必要が無ければ、落葉樹をシンボルツリーにすることは、弊社としてはおすすめしています。
季節の移ろいを楽しめることはもちろん、落葉する季節が決まっているので落ち葉のお掃除も一時で済みます。
また、葉焼けをしたり、病気にかかった場合でも、落葉することでリセットされます。
葉を落として休眠するので、冬の寒さが厳しい年でも枯れることは少ないですし、休眠中は成長しないので大きさが抑えられる木が多いのも嬉しいポイントです。
ジューンベリーは花や実、紅葉など楽しめるポイントが多い木です。
何より、樹姿が可愛い!
見上げる高さに育ててあげて、サラサラとしたナチュラルな姿を楽しんでいただきたいです♪
シンボルツリーとして候補に入れていただければと思います。