2024/08/27
ブーファン・ディスティカ(Boophane disticha)
ヒガンバナ科/ブーファン属
原産地:南アフリカ
置き場所に適した環境
日当たり:
葉を旺盛に展開する成長期は、直射日光のよく当たる場所で管理します。
日照不足になると、葉が徒長したり、球根が腐りやすくなります。
大きな株では、花付も悪くなります。
また、風通しが悪いと害虫が発生したり、球根が腐りやすくなります。
硬くしまった球根に育てるためにも、日当たりと風通しは確保しましょう。
ブーファンは成長期と休眠期がはっきりしない場合があり、はっきりと夏型・冬型に分類するのが難しいですが、どちらかというと夏に成長する場合が多いようです。
冬に休眠した場合は、霜や寒風に当たらない場所で、夏に休眠した場合は遮光した棚上や風通しのいい涼しい場所で管理しましょう。
温度:
比較的寒さには強いですが、秋以降は暖かい場所で管理した方が安全に越冬できます。
特に寒い季節に雨や霜にあてたり、寒風にさらすと株が弱って枯れてしまうこともあります。
休眠中であっても適度に日光に当て、日中に植物の温度を上げると耐寒性も増します。
育て方
水やり:
休眠中の株は基本的に断水して管理します。
それでも、月に1~2回は水を少し与え、完全に枯れるのを防いであげましょう。
休眠から目覚めて、葉が展開し始めたら少しずつ水やりを開始します。
旺盛に成長する時期(春から秋)は、土が完全に乾く前に水をやりましょう。
その際、球根の上から水をかけるのではなく、株元に水やりをするようにします。
気温が下がり葉が枯れ始めてから徐々に水やりの下位異数を減らし、葉が落ちると断水気味に管理します。
植え替え:
日本では観賞価値を高めるため、球根の大部分をを土の上に出していることが多いです。
ただし、あまり土の上に球根を出し過ぎると球根が年々やせていってしまうので、半分以上は土に埋めるようにしましょう。
植え替える時期としては、葉が展開し始める頃に行います。
「特徴」
「ブーファン」はラテン語で「雄牛殺し」という意味があり、樹液が有毒なことからそのような属名となったようです。
大きく成長する大型の球根植物で、そのユニークな見た目と存在感で人気があります。
ブーファン・ディスティカは巨大な玉ねぎのような球根と、孔雀の羽のように左右に広がった葉が特徴的です。
自生地においては、球根の大部分が地中に埋まっていますが、日本では鑑賞のため、球根を土の上に露出させていることが多々あります。
球根は最大で20cmを超し、タマネギのように薄い茶色い皮を幾重にも重ねて大きくなっていきます。
その皮が球根本体を保護する役割を担っているので、皮は剥がないでください。
球根が大きくなって葉が展開するタイミングで、葉の中央部から蕾が出て、ピンク色から赤のヒガンバナのような大きな花を咲かせます。
大きく成長しないと花は咲かず、また毎年咲くとも限りません。
成長は非常に遅く、開花まで10年以上かかると言われています。
花が咲き終わると丸い花の部分がポロッと取れ、風で転がりながら種を遠くに分散させるという面白い習性も持っています。
しかし、花粉にも毒が含まれているので要注意です。
開花したら、屋外で管理しましょう。
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