【常緑小高木】タイサンボク・リトルジェム(マグノリア)

タイサンボクの基本品種は、とても大きくなる高木。
しかし、この「リトルジェム」は成長が緩やかで、大きくなりにくい矮性品種です。
葉っぱのシックな色味と香りのよい白い花がとても素敵です。
和風のお庭、洋風のお庭のどちらにも合い、またシンボルツリーだけでなく、花壇の背景樹としても魅力的な、おすすめできる常緑樹です。

 

■タイサンボク・リトルジェムの基本データ

・科/属:モクレン科/モクレン属

・常緑小高木

・樹高:3m~6m

・開花期:5~7月

・花色:白

 

■特徴

基本のタイサンボクの矮性品種で、コンパクトに育つ常緑の庭木です。
若木のうちからよく花をつけ、低い位置にある枝にも花が咲きます。
花はモクレン科特有の純白で大輪(基本のタイサンボクよりは小ぶり)。いい香りがしますよ。
四季咲き性も強く、初夏から晩秋にかけて断続的に咲いてくれます。


また、葉も大きな魅力の一つです。
表は深い緑色、裏面は濃いブロンズ色のシックなツートンカラー。
質感も、表はツヤツヤの皮質、裏はフワフワのビロード質。
その引き締まったシックな色合いは、ドライフラワーにしてもお楽しみいただけます♪

おしゃれなシンボルツリーとしてはもちろん、ラベンダーなどのシルバーリーフ類の背景樹としてもぴったりな庭木です。

 

□メリット

・葉色がシックなコーディネートになっていて美しい。

・樹形が乱れにくい。

・剪定によって大きさを維持しやすい。

・芳香のある白い花が若木のうちからよく咲く。

・害虫の被害が少ない。

 

□デメリット

・寒さに強くないので葉を落としやすい。

・移植を嫌うので移動ができない。

・一つ一つの花の寿命が短く、茶色く枯れる

 

■育て方

陽当りを好みますが、明るい半日陰でも問題なく育ちます。
特に土質も選ばない丈夫な木です。
ただ、根付いてからの移植は難しいため、植え付け時の場所は吟味しておく方がよいです。

地植えの場合、根付いたら基本的に水やりは不要ですが、あまり晴れの日が続く場合にはたっぷり水やりをします。

肥料もあまり必要としません。
生育が悪く心配な場合は、2月頃に寒肥として油かすや堆肥類を与えましょう。

自然に樹形も整います。
そのため、剪定もあまり必要ありませんが、刈込には強いので切っても問題ありません。
大きさを抑える場合など剪定をする場合には、花後すぐ、7月頃までには済ませましょう。

病害虫の心配もあまりありません。
風通しが悪い場合にはカイガラムシが発生する場合がありますので、見つけたら薬剤などで対処しましょう。
枝があまり混みあわないので、成木になるにつれて病害虫の心配は減っていきます。

暑さに強く、花は休むものの、昨今の猛暑に負けないのでとても心強い木と言えます。
半面、耐寒性は普通と言えるので、強い寒波に当たった場合などは葉っぱを落とすことがあります。
その場合でも、春には新芽が吹いてくるので心配はいりません。

 

特徴をあげれば上げるほど、メリット面の多い木と言えます。
シックな葉色といい香りの白い花は、是非取り入れてほしいポイント!
香水の原料となるほどの芳香で、香料としてこの木の通名と同じ「マグノリア」と呼ばれます。
シックでおしゃれな色合いは、和モダンな外構やシンプルモダンな外構にかっこよく合わせても素敵ですし、洋風の可愛いお庭の引き締め役としてもバッチリです。
是非シンボルツリーや庭木の候補にいかがでしょうか。

 

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